年始の人気行事・七福神めぐり。レキシペリエンスでは令和2年1月11日、東京都港区を中心にした港七福神をめぐるツアーを開催しました。
都心の意外な歴史を発見しつつ、人気の御朱印集めや老舗ランチなど街歩きも楽しい、港七福神めぐりおすすめのコースをレポートします。
年始の恒例行事ともなっている七福神めぐり。皆さまも体験したことがあるかもしれません。実は、この七福神めぐりはとても日本的なもの。今回は、七福神と七福神めぐりの奥深さについてご紹介します。 実は奥深い!人気の七福神めぐりと七[…]
東京タワー近くの赤羽橋駅からスタート
今回は、東京タワーに近い赤羽橋駅を10時半にスタート。街歩きのプロ・岡田英之さんガイドのもと、七福神に加え“宝船”を含めた8カ所をめぐります。
宝珠院(弁財天)
まず訪れたのは、赤羽橋駅から徒歩5分ほどの場所にあり、弁財天を祀る宝珠院です。増上寺の裏側にあるお寺で、正面の建物のなかには2メートルもの閻魔大王像も見られます。すでにたくさんの人が訪れており、七福神めぐりの御朱印を求めて並んでいました。
七福神めぐりでは、御朱印を集めるのも楽しみのひとつです。最初に専用色紙(無料)をいただき、各巡拝所で七福神めぐりの御朱印を受けられます。一カ所 につき300円、港七福神めぐりの場合は8カ所で合計2,400円になりますが、参拝記念にぜひ集めてみてください。
七福神のひとつめ、弁才天の御朱印をいただきました。目指せコンプリート!
熊野神社(恵比寿)
続いては恵比寿神を祀る熊野神社へ。宝珠院から歩いて10分ほどの場所にあります。
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台2丁目2-14
アクセス:都営大江戸線「赤羽橋駅」徒歩約7分
十番稲荷神社(宝船)
続いて熊野神社から20分ほど歩き、麻布十番の十番稲荷神社へ。
十番稲荷神社は、七福神めぐりではめずらしい「宝船」の巡拝所となっています。鳥居の横には宝船の石像がありますよ。
文政4(1821)年の大火でこの辺りが焼けてしまった時、備中成羽の領主・山崎主税助の屋敷のみが類焼を免れたそうです。十番稲荷神社は、火災から屋敷を守ったとされる“かえる”の伝説にちなんだ、かえるの石像や御守も有名なんですね。
ランチは麻布十番商店街がおすすめ
せっかく港七福神めぐりをするなら、ランチは老舗の名店も多くある麻布十番商店街がおすすめです。今回立ち寄ったのは、大正10年創業の「福島屋」さん。
老舗おでんの名店「福島屋」さん
おでんの名店として有名ですが、2階のイートインスペースでは手ごろな価格で美味しいおでんランチがいただけます。
お土産にもぴったり!名店「浪花家総本店」のたいやき
麻布十番商店街の老舗といえば、浪花家総本店さんのたいやき。
明治42年創業、たいやきの元祖といわれる名店で「およげたいやきくん」のモデルになった店としても有名です。いつも行列ができており、この日も20分待ちということで断念…。並びたくないけど購入したいという方は、ランチ前に予約しておくことをおすすめします。
さて、腹ごしらえが済んだら、七福神めぐり再開です!
大法寺(大黒天)
続いて、同じく麻布十番エリアにあり大黒天を祀る大法寺へ。途中、大黒坂など坂道を上りながら徒歩10分ほどの場所にあります。
こちらにまつられている大黒天像は、大黒天の小槌を持ちながら、弁財天の顔と髪、毘沙門天の鎧を着けた「三神具足大黒尊天」という秘仏なのだそうです。
大法寺では、三神具足大黒天と書かれた御朱印をいただけます。
住所:〒106-0046 東京都港区元麻布1丁目1-10
アクセス:都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩5分
麻布氷川神社(毘沙門天)
さらに歩いて10分ほど、毘沙門天を祀る麻布氷川神社へ。
江戸氷川七社のひとつとされ、徳川歴代将軍が鷹狩りの際に参拝したのだそうです。港七福神の中間に位置するからか、こちらがいちばん混みあっており、御朱印をいただくのに30分ほど時間がかかりました。
ちなみにこの麻布氷川神社、「美少女戦士 セーラームーン」に登場するセーラーマーズこと火野レイが巫女として仕えていた“火川神社”のモデルなんですね。そのため、セーラームーンの聖地としても人気なのだとか。
櫻田神社(寿老人)
麻布氷川神社を出たら、六本木方面へ約20分ほど歩き、六本木ヒルズの近くにある櫻田神社へ。
寿老人を祀る櫻田神社は、新選組の沖田総司ゆかりの地としても有名です。沖田総司の生誕地がこの近くで、初宮参りをしたとされることから、沖田にちなんだ柄の御朱印帳も人気を集めています。
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布3丁目2-17
アクセス:都営大江戸線「六本木駅」徒歩10分
天祖神社(福禄寿)
櫻田神社を出たら六本木駅の交差点を曲がり、東京ミッドタウン方面へ20分ほど歩きます。ミッドタウン近くにあるのが、福禄寿を祀る天祖神社です。
毎夜、竜が御灯明を献じたという故事から、この土地は「竜土(竜灯)」と呼ばれるようになり、龍土神明宮として称えられてきました。
住所:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目7-7
アクセス:都営大江戸線「六本木駅」徒歩5分
次はいよいよ港七福神めぐり最後のスポット、久國神社を目指し六本木通りを赤坂方面へ歩きます。なんだか七福神めぐりをしているのを忘れてしまいそうなほど都会の中心を歩くことにびっくり。普段何気なく訪れている街の意外な歴史に触れ、見つめなおす。これこそ港七福神めぐりの醍醐味だなあと感じます。
久國神社(布袋尊)
天祖神社から歩いて20分ほど、アークヒルズの近くにある久國神社に到着。久國神社は布袋尊を祀っています。
久國神社も太田道灌が勧請したと伝えられており、非公開ですが鎌倉時代の名工・久国作による名刀が所蔵されているそうです。
位置的にここが港七福神めぐりの最後となっていることが多いらしく、夕方近くにも関わらず混み合っていました。七福神の御朱印も15分ほど並び、無事いただくことができました!
住所:〒106-0032 東京都港区六本木2丁目1-16
アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩5分
参拝の記念に!港七福神めぐりならではの8つの御朱印&御守り
各社寺をめぐって集めた8つの御朱印が色紙。ちなみに、各社寺ではひとつ500円で七福神の御守も頒布しています。御朱印・御守をともに揃えると結構な金額になりますので、好きな御守をひとつだけいただくというのもおすすめです。
赤羽橋駅を10時半にスタートし、ランチやお土産探しを1時間半ほどしつつ、無事16時にすべて回りきることができました。休日ということで少々混み合っているところもあったので、時間は余裕をもってめぐることをおすすめします。
東京タワーや六本木ヒルズなど、普段訪れている街のなかで意外な歴史を発見できる港七福神めぐり。毎年元旦から成人の日までの期間開催されていますので、ぜひ一度めぐってみてはいかがでしょうか。
港七福神めぐり 巡拝所マップ
年始の恒例行事ともなっている七福神めぐり。皆さまも体験したことがあるかもしれません。実は、この七福神めぐりはとても日本的なもの。今回は、七福神と七福神めぐりの奥深さについてご紹介します。 実は奥深い!人気の七福神めぐりと七[…]