熊本城を訪れたら食べたい「本丸御膳」再現された江戸時代の献立とは?

200年前の献立を再現した「本丸御前」

平成28年の地震で被災した熊本城。復旧工事が進み、令和2年春には大天守や小天守の全体も完全復旧し公開される予定とのことで、再び多くの観光客が見込まれます。

熊本城で江戸時代に食べられていた献立を再現したのが、郷土料理 青柳さんの「本丸御膳」です。もともと熊本城の店舗で振舞われていましたが、現在は熊本城の近くにある仮店舗でいただけます。

写真はランチでいただいたもの。
撮影:レキシペリエンス編集

料理秘伝書『料理方秘(1803年)』などをもとに、 約200年前の味を再現。熊本名物も取り入れ、現代風にアレンジした献立を味わうことができます。細川家の九曜紋があしらわれた漆塗りの器には、熊本に伝わる郷土料理がずらり。

初代藩主・忠利の滋養のため作られた「辛子蓮根」

御肴「辛子蓮根」のほか「ひともじぐるぐる」「干こる豆」など。
撮影:レキシペリエンス編集部

熊本の郷土料理として有名な辛子蓮根。もともとは、病弱だった熊本藩主・細川忠利公の滋養のために作られたものでした。蓮根の断面が細川家の家紋である九曜紋に似ており、明治維新までは門外不出の秘伝料理だったともいわれています。ピリッとした辛味とシャキシャキした食感がクセになる一品です。

ねぎの一種である“ひともじ”をぐるぐる巻いて酢味噌をかけたひともじぐるぐる、糸引き納豆の塩漬けを干した保存食・干こる豆なども、熊本に伝わる郷土料理です。

ポルトガル料理が由来「くしいと」

汁物はくしいと そそろ麩

くしいとは、ポルトガルから伝来した料理”コジイド”(ゆでた肉という意味)が由来とされています。鶏肉が入った汁物で、祝いの席などで食されていたようです。

ほか、百種類の豆腐料理を収めた江戸時代の料理書「豆腐百珍」に“奇品”として記されていた玲瓏豆腐など珍しいお菓子も付いていました。

歴史を知ると、料理もより味わい深いですね。
「本丸御前」は郷土料理 青柳にて前日までの要予約、昼は3000円、夜は5000円でいただけます。
熊本城を訪れた際には、その余韻に浸りつつ召し上がってみてはいかがでしょうか。

※メニューは取材時のものです。

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