近年ブームの“縄文時代”。なかなか身近に感じにくいかもしれませんが、実は東京都内に縄文時代の遺跡や文化を体験できるスポットがあるのをご存知でしょうか。今回は、東京都多摩市にある東京都埋蔵文化財センターと遺跡庭園「縄文の村」をご紹介します。
東京都内に復元された「縄文の村」
京王多摩センター駅から徒歩5分の場所にある、東京都埋蔵文化財センター 。その敷地内に当時の景観を復元したのが、遺跡庭園「縄文の村」です。
貴重な植物にも注目
5千年前の森を忠実に再現した庭園には、トチノキやクルミ、クリのほか様々な野草が植栽されています。都会ではなかなか目にすることがない貴重な植物を見ることができますよ。それらがどのように用いられていたかも丁寧に説明されており、当時の人々にとって食料や道具の材料を得るための大切な場所だったことがわかります。
縄文人気分で復元住居に入ってみよう
「縄文の村」には、この遺跡から発見された住居跡のうち、前期の台形住居・中期後半の円形住居・中期終末の敷石住居の3棟が復元されています。
社会科見学の場所としても人気で、平日は多くの小学生たちでにぎわっていました。自然も多く、家族連れにもおすすめのスポットですよ。
中央広場では、不定期で縄文土器や土偶などの野焼きや縄文食体験も行われているようです。本格的な体験には予約が必要とのことでしたが、気軽に縄文文化を楽しめるのが、隣接する東京都埋蔵文化センターです。
縄文文化が体験できる「東京都埋蔵文化財センター」
東京都埋蔵文化財センターには、多摩ニュータウンにあった遺跡からの出土品や、都内で発見された近世までの遺構や遺物が数多く展示されています。
気軽に楽しめる縄文文化体験コーナー
なかでも、体験コーナーは縄文土器パズルや火おこし、縄文ファッションなどが楽しめて子供に大人気です。
縄文土器の文様つけ&復元にチャレンジ!
縄文といえばやっぱり気になるのが土器ですよね。
ここでは本物の土器に触れられるほか、立体パズルで土器の接合にチャレンジする「縄文パズル」、縄目や貝殻などで文様を付けられる体験コーナーが設置されています。子供のみならず、大人もついつい真剣に挑戦してしまいますよ。
元祖ナチュラル系!縄文ファッションでインスタ映え?
縄文ファッションコーナーでは、オリジナル縄文服を試着することが可能です。縄文人は麻やカラムシなど植物の繊維を使った布で服を作っていたとされています。当時最先端だったであろう元祖ナチュラル系ファッションを身にまとって縄文人気分で写真を撮れば、SNS映えも間違いありません!
土器作りもできる!体験教室・イベント
もっと本格的に縄文文化を体験してみたいという方には、イベントや体験教室がおすすめです。
一度は体験してみたい縄文土器作り教室では、2日間かけて製作後、1か月乾燥し、遺跡庭園で野焼きまで行います。親子での参加のほか、一般(大人)の参加も可能とのことです。ほかにも、縄文アクセサリー作りや縄文食体験など、季節ごとに様々な体験メニューが用意されています。すべて無料で参加できるというのも嬉しいところ。ぜひHPをチェックのうえ、体験してみてはいかがでしょうか。
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東京都埋蔵文化財センター
住所:東京都多摩市落合1丁目14−2
開館時間:午前9時30分~午後5時
※11月から2月は遺跡庭園「縄文の村」のみ午後4時30分まで休館日:年末年始
展示替えによる休館の場合有り。詳しくは公式サイトをご確認ください。
https://www.tef.or.jp/maibun/opening.jsp