愛知県岡崎市で徳川家康ゆかりの地と大河ドラマ「どうする家康」関連スポットをめぐろう

徳川家康公が誕生した地として知られる愛知県岡崎市。家康公が幼少期を過ごした岡崎市には、ゆかりの地が多くあります。2023年の大河ドラマ「どうする家康」では松本潤さんが徳川家康を演じることから、改めてその生涯や功績に関心が集まるとともに、ゆかりの地がロケ地になるのではと注目されています。

「どうする家康」放送に伴い盛り上がりをみせる岡崎市で、家康公ゆかりの地や大河ドラマ館など関連スポットをめぐってみませんか。

東岡崎駅前の「徳川家康公の騎馬像」

名鉄東岡崎駅の徳川家康公の騎馬像
名鉄東岡崎駅の徳川家康公の騎馬像

名鉄東岡崎駅前には2019年に徳川家康公像が建てられました。豊臣秀吉から「海道一の弓取り」と称された家康公。松平から徳川に改姓した25歳当時の姿がモデルになっているそうで、高さ9.5mもある騎馬像は大迫力!台座には家康公が旗印に使っていた「厭離穢土(おんりえど)欣求浄土(ごんぐじょうど)」の言葉も刻み込まれています。

東岡崎駅から徒歩15分ほどで岡崎城に着くので、公共交通機関で家康公ゆかりの地をめぐるなら、こちらからスタートしてはいかがでしょうか。

家康公生誕の地「岡崎城」

岡崎城は、徳川家康公が生まれた城です。家康公は天文11(1542)年12月26日に岡崎城主・松平広忠の嫡男として生まれました。

徳川家康が誕生した岡崎城
城の前には家康公とその幼少期・竹千代像の姿を模した石のベンチがあります。これは岡崎の石職人が地元の御影石で造ったものだとか。

岡崎城の現在の天守は1959年(昭和34年)に復興されたもの。家康公が生まれた当時は、堀と土塁による土の城だったそうです。

家康公が関東に移封した後、城主となった田中吉政が石垣などを築き整備しました。本丸と持仏堂曲輪を隔てる大きな空堀は清海堀と呼ばれ、その石垣は江戸時代に何度も積み直されたとみられています。

岡崎公園内には、家康公が誕生したとき産湯に使ったという「東照公産湯の井戸」や、家康公のえな(へその緒・胎盤)を埋めたとされる「東照公えな塚」なども見られます。

岡崎・東照公えな塚
家康公のえな(へその緒・胎盤)が埋められたと伝わる「東照公えな塚

また、岡崎公園には家康公の像がたくさん建てられています。園内を散策していると、さまざまな姿の家康公に遭遇するはず!はたして全部で何体いるのか…? ぜひ見つけてコンプリートしてください。

徳川家康公像

岡崎城の徳川家康像
岡崎城の「徳川家康公像」

こちらの家康公の銅像は、1965年に家康公350年祭を記念して建てられたもの。

徳川家康しかみ像

岡崎城の徳川家康しかみ像
岡崎城の徳川家康しかみ像

徳川家康が三方ヶ原の戦いで武田軍に大敗した際、自戒のため描かせたという『徳川家康三方ヶ原戦役画像』(通称:しかみ像)をもとに造られた石像も。

徳川四天王・本多忠勝の像も

徳川四天王・本多平八郎忠勝公像
徳川四天王・本多平八郎忠勝公像

徳川四天王のひとり、本多忠勝は豊臣秀吉に「家康に過ぎたるもの」「天下無双の勇士」と称賛された武将です。鹿角兜と甲冑で身を固め、名槍として知られる蜻蛉切を携えた勇ましい姿が見られます。

岡崎城
住所:〒444-0052 岡崎市康生町561
料金:大人200円、小人100円
営業時間:9時~17時(最終入館:閉館30分前)
アクセス:名鉄「岡崎公園前」駅下車、徒歩10分
公式サイトはこちら

「三河武士のやかた 家康館」

岡崎城公園「三河武士のやかた家康館」
写真提供:岡崎市

「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」

岡崎城の近くには「三河武士のやかた 家康館」もあり、家康公が生まれた三河の武士について詳しく知ることもできます。三河武士のやかた家康館は大河ドラマ放送期間中、「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」としても営業しますのでぜひ立ち寄りたいスポットですね。

どうする家康 岡崎 大河ドラマ館
開催場所:三河武士のやかた家康館
開催期間:2023年1月21日(土)~2024年1月8日(月祝)
料金:大人800円、小人400円
営業時間:9時~17時(最終入館:開館30分前)

松平家・徳川将軍家の菩提寺「大樹寺」

大樹寺は、松平家・徳川将軍家の菩提寺です。ここには松平8代の墓や徳川歴代将軍の位牌のほか、家康公の73歳の時の木像が祀られています。

永禄3年(1560年)桶狭間の戦いに敗れた家康公は、この大樹寺に逃げ込んだといいます。追手に囲まれ、先祖の墓前で自害しようとしたところ、住職から「厭離穢土 欣求浄土(おんりえど ごんぐじょうど)」の教えを受け再起を誓ったと伝わっています。以降、家康公はこの言葉を旗印として掲げるようになりました。

大河ドラマで家康公を演じる松本潤さんは、事前PR番組「どうする松本潤? 徳川家康の大冒険」でこのときの逃避行を自転車で追体験し、大樹寺を訪れたようです。

大樹寺には15代将軍慶喜公を除いた歴代将軍の位牌が安置され、それらは臨終時の身長と同じといわれています。ちなみに家康公の位牌は159cmとのことでした。

また、大樹寺の山門からは総門を通し、遠く岡崎城を望むことができます。寛永13年(1636年)年、3代将軍家光公は大樹寺から家康公生誕の地である岡崎城を眺められるよう伽藍を配置したといいます。通称「ビスタライン」と呼ばれる約3㎞の直線の眺望は、現在も守られています。

大樹寺を訪れたら、ぜひ山門から岡崎城を眺めてみてください。

大樹寺
住所:〒444-2121  岡崎市鴨田町字広元5-1
料金:大人400円、小中学生200円
営業時間:9時~16時半
アクセス:「東岡崎駅」から名鉄バスに乗り「大樹寺」バス停下車徒歩10分
公式サイトはこちら
※当面の間、収蔵庫のみ拝観休止

家康公が必勝祈願したパワースポット「伊賀八幡宮」

伊賀八幡宮は、家康が合戦の前に必ず戦勝祈願をしていたという神社です。徳川将軍家の祖である松平家の四代親忠公が子孫繁栄・武運長久を祈願するため創建したといいます。大樹寺とともに徳川将軍家の厚い崇敬をうけました。

慶長16年(1611)に家康公により造営された本殿をはじめ、建造物の多くが国の重要文化財に指定されています。
また、毎年6月下旬~7月末に池一面に咲き誇る蓮の花も見どころです。

参拝に訪れたら、家康公にあやかり勝運出世・開運発展の御利益があると人気の御守「勝守」を授かってはいかがでしょうか。

伊賀八幡宮
住所:〒444-0075 岡崎市伊賀町東郷中86
アクセス:愛知環状鉄道「北岡崎」駅下車、徒歩約9分
公式サイトはこちら

岡崎観光で食べたい!家康公にちなんだおすすめグルメ

岡崎市では、大河ドラマ「どうする家康」放送にあわせて「どうする御食事 家康公グルメ デジタルスタンプラリー」を開催しています。なかでも、現地で家康公にちなんだグルメを味わいたい方におすすめのお店をご紹介します。

武将パフェが話題「郷土料理 いちかわ」

岡崎城を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、本丸隠居曲輪にある「郷土料理 いちかわ」です。

岡崎で有名な「まるや」と「カクキュー」の八丁味噌を使った郷土料理と甘味が味わえる老舗ですが、特に人気を集めているのが武将隊パフェ
徳川家康をはじめ、本多忠勝ら徳川四天王たちの兜をモチーフにしたSNS映え抜群のパフェは見逃せません。大河ドラマ館などを見学後、こちらで一息ついてもいいですね。

家康パフェは歯朶兜をモチーフにした抹茶味のもので、本多忠勝パフェは有名な鹿角の前立てモチーフの黒糖味だそうですよ。推しの武将パフェを注文しましょう。

郷土料理 いちかわ
住所:〒444-0052 岡崎市康生町515岡崎公園内
営業時間:11時~16時
定休日:水曜
公式サイト:okazaki-ichikawa.jp
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ご当地グルメ・八丁味噌を味わえる老舗「八千代本店」

岡崎のご当地グルメ・八丁味噌を味わえる老舗「八千代本店」
出典:家康公グルメ デジタルスタンプラリー

岡崎公園内にある「八千代本店」は、創業130年を超える和食の老舗です。

おすすめは、岡崎のご当地グルメを代表する八丁味噌と備長炭を使用して焼き上げた「木の芽田楽」。名物の「なめし田楽」を味わえる定食はランチにぴったりですよ。岡崎城付近でご当地グルメをお探しなら、ぜひ立ち寄ってみてください。

八千代本店
住所:〒444-0052 岡崎市康生町561-1 岡崎公園内
営業時間:11時30分~18時
定休日:火曜
公式サイト:http://yachiyohonten.jp/
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家康公の食事を再現!人気うどん店「大正庵釜春 本店」

家康公の食事を再現!人気うどん店「大正庵釜春 本店」
出典:家康公グルメ デジタルスタンプラリー

岡崎で人気のうどん店「大正庵釜春 本店」からも、家康公にちなんだメニューが登場しています。

慶長17年(1612年)8月20日に家康公が食した食事を忠実に再現したという御膳は、うどんと鶏の煮込みにとろろ飯が付いたもの。健康のため食事に気を使っていた家康公。その長寿の秘訣となった食事を味わってみたいですよね。

明治中期に創業した大正庵釜春では、名物の「元祖手打ち釜揚げうどん」や伝統の赤だし味噌を使った「味噌煮込みうどん」のほか、テレビで紹介され話題となった「もろこしうどん」もおすすめです。

大正庵釜春 本店
住所:〒444-0921  愛知県岡崎市中岡崎町6-9
営業時間:11時~21時15分(L.O. 20時45分)
定休日:水曜日
公式サイト:http://www.kamahalu.co.jp/
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