徳川家康ゆかりの品が見られるスポットまとめ|大河ドラマ「どうする家康」に登場する甲冑・愛刀は?

徳川家康ゆかりの品が見られるスポットまとめ|大河ドラマ「どうする家康」に登場する甲冑・愛刀は?

2023年大河ドラマ『どうする家康』で改めて注目を集めている徳川家康公。ドラマを見て、家康公が実際に使用したゆかりの品を見てみたいと思った方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、家康が愛用した甲冑や刀剣など、ゆかりの品が見られるおすすめスポットをまとめて紹介。家康公の功績や趣向、人物像が垣間見える貴重な品を見に足を運んでみてはいかがでしょうか。

久能山東照宮(静岡県静岡市)

徳川家康公が祀られている久能山東照宮。併設する博物館には、家康公ゆかりの品をはじめとした宝物や資料が約2,000点以上収蔵されています。特に歴代将軍の武具、家康公の日常手沢品といった貴重な品々が多く見られるため、家康公を知るなら必ず訪れたいスポットです。

大河ドラマ『どうする家康』が放送される2023年は、3月21日まで特別展「徳川家康公展」を開催。家康公所用の甲冑3領や刀剣、お手回り品など、重要文化財にも指定されているゆかりの品々が一挙公開される貴重な機会となっています。

若き日の家康公所用の甲冑「金陀美具足」

特別展では、家康公の甲冑3領が展示中。特に注目したいのが、大河ドラマ『どうする家康』にも度々登場する「金陀美(きんだみ)具足」です。桶狭間の戦いで、当時19歳だった家康公(松平元康)が大高城に兵糧を運び込んだときに着用したといわれています。実物を眺めながら、若き日の家康公の姿を想像してみてはいかがでしょうか。

家康公が着用した吉祥の甲冑「歯朶具足」

家康公が関ケ原の戦いで着用し、大坂の陣にも用いたと伝わるのが「歯朶(しだ)具足」です。家康公にとって大きな節目となる戦で着用し、勝利を収めたことから、徳川家では吉祥の具足とされました。

名前の由来になっている歯朶の前立てが特徴的ですが、実は兜には前立てを付ける角本がないというのも面白いですね。

大河ドラマでも後半に登場する可能性が高いので、ぜひ特別展でチェックしておきましょう。

家康公の愛刀「太刀 無銘 光世作(ソハヤノツルキ)」

久能山東照宮には家康公の愛刀「太刀 無銘 光世作(ソハヤノツルキ)」も収蔵されています。家康公は遺言で、自分が亡くなった後はこの太刀の切先を西国に向けて久能山に安置するよう言い残したそうです。以降、久能山では御神体と同様に大切に扱われてきました。

特別展「徳川家康公展」では2023年2月17日(金)までの前期で展示されていますので、こちらもお見逃しなく。

洋時計、眼鏡、鉛筆…​家康公の日用品にも注目

久能山東照宮博物館は、家康公の愛用品を「徳川家康関係資料」としてまとめて収蔵しています。そのなかでも特に貴重な品が、慶長16年(1611年)にスペイン国王から家康公に贈られた洋時計です。

慶長14年(1609年)、日本付近で遭難したサン・フランシスコ号を救助したことへの御礼として贈られたもので、日本に現存する最古の時計といわれています。

また、眼鏡(目器)や鉛筆、びいどろ薬壺といった家康公の日用品も見どころ。新しいものが好きで、薬なども作っていた家康公の趣向や人物像が垣間見えるゆかりの品々は一見の価値ありです。

久能山東照宮
住所:〒420-0868 静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102
料金(博物館・社殿共通):大人800円、小人300円
営業時間:9時~18時(最終入場17時30分)
定休日:なし
アクセス:JR「静岡駅」より路線バスで約50分「日本平」で下車し、日本平山頂よりロープウェイで約5分

久能山東照宮博物館 新春特別展「徳川家康公展」
期間:令和4年12月26日(月)~令和5年3月21日(火・祝)
※会期中は無休
入場料:大人400円、小・中学生150円
営業時間:9時~17時(最終入場16時45分)
※刀剣は前期後期で一部入れ替え。2月17日までの前期は「重要文化財 太刀 無銘光世作(ソハヤノツルキ)」、2月18日からの後期に「国宝 太刀 銘 真恒」が展示されます。

公式サイトはこちら

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徳川美術館(愛知県名古屋市)

愛知県名古屋市東区にある徳川美術館は、徳川家康の遺品を中心に、家康の九男で尾張徳川家初代・徳川義直が譲り受けた遺産を約1万件を収める徳川家ゆかりの美術館です。特別展・企画展では、徳川家のさまざまな家宝を鑑賞することができます。

家康の愛刀「物吉貞宗」

特に近年注目を浴びているのが、家康が愛用していた刀剣です。徳川美術館には、家康の愛刀として有名な「物吉貞宗(ものよしさだむね)」が収蔵されています。鎌倉時代後期から南北朝時代に作られたとみられ、重要文化財に指定されている貴重な刀剣です。

家康がこの刀を差して出陣すると必ず勝利したため、縁起が良いという意味で「物吉」と呼ばれました。家康の死後、義直に譲られ、以来尾張徳川家でもっとも重要な刀剣として受け継がれています。

重要文化財指定名称では「短刀」とされていますが、物吉貞宗を収蔵している徳川美術館では「脇指」としているようです。実物を見たい方は、公式サイトで展示期間を確認してから出かけましょう。

ほかにも、某刀剣ゲームの影響から「鯰尾藤四郎(なまずおとうしろう)」なども人気を集めているようです。

鯰尾藤四郎は、鎌倉時代の刀工・藤四郎吉光によって長刀(薙刀)として作られましたが、のちに脇指に直され、その形が鯰の尾に似ていたことから鯰尾藤四郎と名付けられました。織田信長の次男・信雄から豊臣家へ伝わり、豊臣秀頼の愛刀となりますが、大坂夏の陣で大坂城落城とともに焼けてしまいます。焼け跡から見つかった鯰尾藤四郎を家康が修理させたそうです。

大河ドラマ衣装のモデルとなった家康の浴衣

大河ドラマ『どうする家康』が放送される2023年、徳川美術館でも一年を通してさまざまな“徳川家康ゆかりの品”が見られます。

特に2023年7月23日(日)~9月18日(月・祝)に開催される夏季特別展「徳川家康-天下人への歩み-」では、松本潤さん演じる家康が大河ドラマで着用している衣装のイメージとなった「薄水色麻地蟹文浴衣」の原品も公開されますよ。

展示品はシーズンごとに変わるので、訪れる際には徳川美術館の公式サイトやTwitterなどで最新情報をチェックしてみてくださいね。

徳川美術館
住所:〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始
アクセス:JR「名古屋駅」からバスで約30分、「徳川園新出来」下車徒歩約3分
公式サイト:https://www.tokugawa-art-museum.jp/

日光東照宮(栃木県日光市)

徳川家康公を東照大権現として祀る栃木県日光市の日光東照宮。世界文化遺産「日光の社寺」のひとつに登録されており、社殿群の多くは3代将軍家光公によって寛永13年の“寛永の大造替”で建て替えられています。

境内の貴重な建造物はもちろんですが、宝物館で展示されている家康公の遺品や歴史資料も見どころです。

家康公が関ヶ原の戦いで着用した「南蛮胴具足」

日光東照宮宝物館では、家康公が関ヶ原の戦いで着用したとされる「南蛮胴具足」や家康公御画像など、貴重な宝物を見ることができます。

国宝の刀剣なども所蔵されており、時期によって見られることもあるようです。大河ドラマで盛り上がる2023年は特別な展示があるかもしれないので期待しましょう。

日光東照宮宝物館
住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
営業時間:4/1~10/31は午前9時~午後5時、11/1~3/31は午前9時~午後4時(※受付終了は閉館30分前)
定休日:年中無休
アクセス:JR「日光駅」「東武日光駅」よりバスで約5分「神橋」下車徒歩8分、または「表参道」下車徒歩2分
公式サイト:https://www.toshogu.jp/
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