お城に泊まる「城泊」体験&貸切できる日本のお城まとめ

城泊丸亀城延寿閣別館

歴史好きなら一度は体験してみたい、城主体験。近年、日本各地のお城で宿泊や貸切できるプランが続々登場し、話題を集めています。そこで今回は、現在宿泊・貸切可能なお城をピックアップしてご紹介します。

【愛媛・大洲城】1泊100万円で天守閣に宿泊できる「キャッスルステイ」

 
愛媛県大洲市の大洲城では、1日1組限定で天守閣に宿泊できる「キャッスルステイ」が2020年4月にスタートしました。

宿泊者は、大洲城の観覧時間終了後17時~翌朝9時まで、木造復元天守と重要文化財の櫓を客室として貸切利用可能。その気になる料金は、2名で1泊100万円(※サービス料込、消費税別)!

さらに特典として、加藤貞泰の⼊城体験(着物・甲冑レンタル及び着付け、鉄砲隊、幟隊、引き⾺等含む)や伝統芸能(神楽等)といった城主気分を追体験できるとのこと。天守閣に泊まれるという贅沢な城泊、実際に体験した方の感想をお待ちしております。

大洲城キャッスルステイ
住所:愛媛県⼤洲市⼤洲903
宿泊料金 :100万円(2名1泊) ※サービス料込、消費税別

 

【長崎・平戸城】日本100名城初の城泊「平戸城CASTLE STAY懐柔櫓」

平戸城CASTLE STAY懐柔櫓
画像出典:PR TIMES

長崎県平戸市にある平戸城では、懐柔櫓(かいじゅうやぐら)を常設宿泊施設とした「平戸城CASTLE STAY懐柔櫓」が2021年4月1日(木)よりスタートしました。
1日1組限定で、宿泊料金は1泊最大60万円(※消費税、サービス料、食事料金、体験メニュー別)。

平戸の海を見渡すことができる懐柔櫓、バスルームは海に面する3面がガラス張りというなんともラグジュアリーな仕様です。
公式サイトで受付中の1泊2食付きプランでは、

 

  • ディナー&朝食
  • 夜間の天守閣貸し切り(門限22時)

も含まれているとのこと。

併せて、平戸藩藩主が興した武家茶道体験、国指定重要無形民俗文化財である平戸神楽観賞といった体験も申し込めば、より城主気分が味わえそうです。

現在は金・土・日曜日に限り受付中となっています。特別な日に申し込んでみてはいかがでしょうか。

「平戸城CASTLE STAY懐柔櫓」
住所:〒859-5121 長崎県平戸市岩の上町1446
客室数:1室/収容可能人数:1組5名
宿泊料金:1泊60万円(最大)※消費税、サービス料、食事料金、オプション(体験メニュー)料金別
アクセス:福岡空港より車で約2時間
※リムジンタクシーご用意可能。要事前予約

 

【広島・福山城】殿様サウナ体験もできる「福山城キャッスルステイ」

2022年に築城400年を迎えた福山城は、2024年6月より宿泊受付を開始。

月見櫓の2階が城泊用の部屋として改修されており、1階では福山藩主・阿部正弘がペリー提督一行を接待した饗応料理を再現した夕食がいただけます。また、京都・伏見城から移築再建されたという御湯殿は昔のようにサウナ形式として復活。

ほかにも殿様衣裳での記念撮影や天守ナイトラウンジなど、コンシェルジュによるオーダーメイド体験プログラムが含まれ、1泊2日1,320,000円(税込/ 2名利用)。サウナも楽しめる福山城で城主気分を味わってみてはいかがでしょうか。

「福山城キャッスルステイ」
住所:〒720-0061 広島県福山市丸之内1丁目8-11
客室数:1日1組様限定。予約は大人2名からの受付、定員はお子様を含み4名様まで。詳しくはHP参照。
宿泊料金:1泊1,320,000円(税込/ 2名利用)
 

公式サイトを見る

【香川・丸亀城】「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」

香川県丸亀市の丸亀城では、2024年7月1日(月)より城泊「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」の受付を開始しました。

1933年(昭和8年)に丸亀藩京極家の屋敷の一部を移築した三の丸の延寿閣別館を宿泊施設として改修。

当時を再現した御膳がいただけるほか、天守貸切でのナイトラウンジ体験、現存する日本最古の煎茶室観潮楼での煎茶席体験など宿泊者様専用の特別なプログラムも含まれ、1泊2日1,265,000円(税込/朝食1回 夕食1回、2名利用の場合)とのこと。

城泊丸亀城延寿閣別館

画像出典:バリューマネジメント株式会社 PR TIMES

「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」
住所:〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
客室数:1日1組様限定。予約は大人2名からの受付、3名以上のご利用の場合、おひとり追加ごとに別途料金が発生。詳しくはHP参照。
宿泊料金:1泊2日1,265,000円(税込/朝食1回 夕食1回、2名利用の場合)

公式サイトを見る

【福岡・小倉城】泊まれないけど天守閣をリーズナブルに貸切!

前述の城泊に興味があるものの、予算が厳しい…という方には、貸切できるお城がおすすめ。

福岡県で唯一天守閣がある小倉城では、天守閣の貸切プランがあります。
宿泊はできないものの、手が届く価格で城を貸し切れるのが嬉しいですね。気になるプランは以下の通り。

天守閣の貸切プラン

  • 会席料理付交流会プラン:お一人様¥25,000~(税抜、定員30名程度まで)
  • ビュッフェ付交流会プラン:お一人様¥15,000~(税抜、定員60名程度まで)
  • 天守閣で乾杯プラン:お一人様¥3,000~(税抜、飲み物は2杯、定員80名程度まで)

いずれも閉館後の18時30分からの貸切となり、最低必要金額¥60,000(税抜)がかかるようですが、グループで貸し切れば可能な価格帯ではないでしょうか。歴史好き同士、ちょっとした集まりに使ってみたいですね。

ちなみに、天守閣は夜のみの貸切となりますが、昼間であれば庭園を貸し切った会席料理宴会プランもありますよ。

小倉城ユニークベニュー

住所:福岡県北九州市小倉北区城内2-1
アクセス:JR小倉駅から徒歩にて10~15分程

https://unique-venue.com/

 

期間限定で貸切できたお城も!

現在のところ宿泊や貸切を常設で行っているのは主に上記の城のようですが、期間限定で貸切可能とした城もあります。

岡山城(岡山県)

2018年からは岡山県の岡山城で天守閣の貸切サービスが始まり話題を集めました。こちらも夜間貸切のみですが、料金も約8万円ほどと手が届く範囲だったため、実際に貸し切ってイベントなどで利用された方も多いようです(令和3年6月1日から大規模改修のため休館中、令和4年11月にリニューアルオープン予定)

松山城(愛媛県)

また、松山城では2021年7月13日に、松山市と締結した連携協定事業の一環として1夜限りの特別貸切を含むツアーが実施されました。現存12天守の一つである松山城での貸し切りは、かなりレアですね。

今後「城泊」できそうなお城

観光庁が公募した「歴史的資源を活用した観光まちづくり事業」では、2021年に中津城(大分県中津市)、臼杵城(大分県臼杵市)が「城泊・寺泊」補助事業として採択されています。そのため、今後はこれらの城でも宿泊できるようになると思われます。

中津城(大分県中津市)

大分県中津市の中津城でも、城泊に向けた準備が進んでいます。中津城を所有・運営する千雅商事によると、大鞁櫓での宿泊客の受け入れや、天守閣の貸し切りサービスなどを計画しているとのこと。

 

今後も増えるであろう、宿泊・貸切できるお城。歴史好きなら一度宿泊を体験してみてはいかがでしょうか。

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