博物館明治村で明治期を追体験!建物の見どころや食事・おすすめの楽しみ方

明治期の建物が全国各地から移築・展示されている、愛知県犬山市の歴史テーマパーク『博物館 明治村』。重要文化財に指定されている貴重な建築物が数多く見られるほか、明治時代の文化や食事も体験できる人気の観光スポットとなっています。

近年ではドラマのロケ地や漫画の聖地としても知られ、広大な敷地内には1日でまわり切れないほど見どころが満載!今回はそのなかからおすすめポイントを厳選して紹介します。

重要文化財多数!歴史的建造物を見て回ろう

明治村を代表する名建築『帝国ホテルの中央玄関部』

博物館明治村:東京都千代田区内幸町にあった帝国ホテル中央玄関。
東京都千代田区内幸町にあった帝国ホテル中央玄関。 1967年に取り壊され、1985年に再建。 (撮影:レキシペリエンス編集部)

明治村に移築された建造物のなかでも、特に見ておきたいのが
帝国ホテルの中央玄関部。アメリカの建築家の巨匠、フランク・ロイド・ライト氏が設計したもので、20世紀を代表する名建築のひとつとして知られています。

2018年の朝ドラ『まんぷく』などでもロケ地として使用されていたので、見たことがあるという方も多いかもしれませんね。
幾何学的な造形は美しく品格があり、よくぞここまで移築し保存してくれたなぁと感心してしまいます。 外観はもちろん、館内のカフェで当時の雰囲気に浸りながら、優雅なひとときを過ごしてはいかがでしょうか。

ステンドグラスが美しい 『聖ザビエル天主堂』

明治23年、京都に建てられた聖ザビエル天主堂。その見どころはなんといっても堂内のステンドグラスです。正面入口の上にある大きな薔薇窓のほか、すべての窓に施された美しいステンドグラスから光が差し込む神聖な堂内は、訪れる人を魅了します。

写真を撮る方も多く、明治村の中でも特にインスタ映えするスポットではないでしょうか。
ちなみに聖ザビエル天主堂を含め、明治村にある3つの教会では結婚式も可能だそうですよ。

明治の文豪が住んだ『森鴎外・夏目漱石住宅』

博物館明治村『森鴎外・夏目漱石住宅』
家の至るところでかわいい猫が日向ぼっこしてます。(撮影:レキシペリエンス編集部)

また、夏目漱石森鴎外が時を隔て住んでいたという家も移築されています。当時は東京都文京区駒込千駄木にあり、森鷗外は明治23年から1年ほど、その13年後に夏目漱石が約3年住んだのだそう。名作『吾輩は猫である』が執筆された家ということから、その模様が再現されていますよ。明治の文豪が同じ家に住んでいたのはあまり知られていないのでは? 建物から歴史トリビアを知るのも楽しいですね。

明治の暮らしを体験しよう

明治時代の蒸気機関車「SL12号」&「京都市電」に乗車

博物館明治村
黒煙をあげて現役で走る、日本最古の蒸気機関車「SL12号」 。 1874(明治7)年イギリスから輸入され、昭和32年まで使用されていたもの。

明治村では、なんと明治時代に使用されていた本物の
蒸気機関車「SL12号」や、日本初の市内電車である京都市電が運行中。当時の車両に実際に乗れるなんて貴重な体験ができるのは、明治村ならでは。広~い園内を巡るのにもぴったりですよ。

ハイカラ衣装に着替えて散策

特に若い女性に人気なのが、明治時代風の衣装を貸し出してくれるハイカラ衣装館(安田銀行会津支店)。女性はドレスや矢絣・袴姿、男性も書生服やフロックコートを着ることができます。衣装館での記念撮影のほか、そのまま園内の散策も可能。ハイカラな衣装に身を包んで園内を巡れば、まるでタイムスリップしたかのような気分で楽しめますね。

ほかにも、広い敷地や雰囲気を活かした謎解きゲームイベントなども人気を博しています。参加したい方は、公式サイトをチェックしてから訪れてくださいね。

当時のレシピを再現!明治の食事を味わおう

文明開化のグルメを堪能できる『牛鍋 大井牛肉店』

博物館明治村『牛鍋 大井牛肉店』
おしゃれな洋風の建物の二階が食事スペースとなっています。(撮影:レキシペリエンス編集部)

明治村にはグルメスポットも充実しています。文明開化の象徴とされた明治のグルメといえばやはり
「牛鍋」。明治村にある「牛鍋 大井牛肉店」は、明治20年(1887)頃に神戸で営業していた牛鍋店で、ここでは当時のレシピを再現した高級和牛の牛鍋を味わうことができます。

少々お高めではありますが、せっかく明治村を訪れたのなら、明治の“牛鍋”の味を堪能してみてはいかがでしょうか。

博物館明治村『牛鍋 大井牛肉店』
甘い割り下が絶妙でした。(撮影:レキシペリエンス編集部)

牛鍋は松・竹・橘があり、写真は松5,200円(税込)2人前のもの。

ランチに5千円は高い…!という方には「洋食屋 オムライス&グリル浪漫亭」がおすすめです。1000円ほどでオムライスやカレーライスが食べられますよ。ちょっと小腹が減ったというときには、園内で売っているコロツケー(コロッケ)カレーぱんを食べながら散策というのもいいですね。これらも明治時代のベストセラー小説「食道楽」で紹介されたレシピをもとに作られているんです。

1日じゃ足りない!様々な楽しみ方ができる博物館 明治村

広い園内にはまだまだたくさんの見どころがあり、特に歴史や建築好きの方は「1日じゃ時間が足りない!」と思うはず。自然のなかで混雑もなくゆっくり見て回れるので、子供連れや団体での観光にもおすすめです。また、近年ではドラマのロケ地や漫画の舞台としても多く使われており、作品の聖地巡礼としても楽しめますよ。
現地ガイドツアーやイベントもありますので、より楽しみたい方はぜひ参加してみてくださいね。

博物館 明治村

住所:愛知県犬山市字内山1番地
TEL:0568-67-0314
アクセス:名鉄「犬山駅」東口より路線バスで約20分

営業日・時間については公式サイトをご確認ください。

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